うまくない
ふきのとう味噌をもらったの。
一昨日山に行ってきたのであります。
低山243メートル権現山。235メートル弘法山。
老男女が楽しそうに登っている。
若はいない。学校か仕事だろう。
小田急の秦野駅からてくてく歩いて、山に入る。
いきなり後期高齢者が数人、休んでいて驚く。
先に進むと別の高齢者グループがまた休んでいる。
普通、山にはやばい高齢者が多くて、70代と思しきマッチョがぐいぐい岩場を登ったりする。
山にいるお年寄りは、そういう超能力者だという偏見があったので、普通のお年寄りを見て驚いた次第だ。
ここは、普通のお年寄りにも優しい山。
富士山もキレイだよ!
ところで道のりも後半。
一緒に歩いてもいいですかと言われて歩いてた人生の先輩(70代かな)に、下山後ビールをご馳走になりました。
瓶ビール4本と天ぷら盛り合わせと茶豆、あざっす!
わたしはなんだか、70〜80代の人と話すのが苦にならない。
思えば自分が社会人初期の頃、直の上司よりその上の人に受けが良かったんだけど、その年代なんだろうと思う。
サービスのふきのとう味噌が美味しくて、これだけでビール飲める!と喜んでいたら、お土産にパック詰して持たせてくれた。店のマダムもたぶんその年代。
あっちもこっちも歳を取る。
そのまんま推移してんだな、と思って面白い。
頭半分白髪なのに、往時のノリで話してた。
気持ち悪いな。でも、たぶん先輩もマダムも楽しんでくれてたんだと思う。
ビールを奢ってくれた先輩、また山で会ったらよろしくっす!
マダム、味噌旨いです。茶豆も美味かったです。
天ぷらは
お相撲は面白くて、見たら心が動いたりするという話
丸から出たら負け。
手とか膝とかついたら負け。
相撲はわかりやすい。
退社後のまぐろ屋でビールを飲んでいたら、会長がテレビのボリュームを上げた。
見るともなく見ると、お相撲さんとお相撲さんが相撲を取っていて、黒いほうが勝った。
日曜日に芋を剥きながらテレビを見ていたら、相撲が始まり、意外に面白く見ていた。
鍋に火を入れる頃、この間の黒いほうが出て、なんか強いのに勝った。
黒いのは、髪乱れすぎでハアハアしながらインタビューに答えていて、なんかかわいいなと思った。
黒いのはまわしの色で、その力士を豪栄道という。
相撲協会公式の画像↑
意外に面白いので、まぐろ屋ではテレビが見やすいカウンターの端に座るようにした。
相撲のある日、その席が埋まっていたことがある。
1人で来たのに会長がテレビが見えるテーブル席を勧めてくれた。
長居はしないが有り難く相撲を見ながら酒を飲んだ。会長はひまな時には向かいに座って、相撲談義をしていた。
そうやって相撲が好きになっていった。
他にもいいなと思う力士が見つかった。
※当時
今もよくわからないのだけど、たぶん、相撲が上手いと言われる人を好きになっているようだった。
あと、お菓子のひよこみたいな体つきの力士が好みだとわかった。豊ノ島なんか最高。
※モアイみたいな長身力士はあまり好みじゃないらしいです。
お相撲、見に行きたいな。
高いのかな。(椅子席ならそうでもない)
調べたら、インターネットでチケットの予約抽選販売があった。
以来ずっとチケット大相撲で国技館に行っていたのだけれども、今回は抽選に落ちて買えなかった。
相撲を見に行くのは楽しい。
国技館にしか行ったことがないのだけれども、来ている人誰もが楽しそうに行き交っている。
売店で買った缶ビール片手に、館内をひやかしたり。力士の入り待ちをしたり。お土産を買ったり。
その間にも土俵では取組がある。
入場の際に取組表がもらえるから、贔屓の力士が出る前に、席に戻ればいい。
席に戻れば、力士への声援だ。
ビールを飲みながら、にく処竜電のローストビーフ重1000円を頬張りながら。
声を限りに、その名を叫ぶ。
おっと時間いっぱいだ。
力士が集中してるときは、静かにしようぜ。
手拍子なんて、最悪だ。
太郎のカウンターで飲んでいると、相撲中継の音声が聞こえた。
豪栄道、勝ちましたか?
思わず声に出すと、店主は驚いた顔をしながら、大きなモニターのスイッチを入れてくれた。
それから相撲の期間中、行くと店主の斎藤さんは、黙ってモニターを付けてくれるようになった。
斎藤さんのお父さんは愛嬌のあるおじいちゃんで、妙義龍が贔屓だと知った。
おじいちゃんが店にいると、わたしも楽しくて、お酒を飲みながら相撲の話をして(時間が早いから他のお客さんもいなくて)斎藤さんも加わって、わたしは豪栄道と鶴竜が好きなんですけど、あんまりなんだか大きく勝たないんですよね、と言ったら、優しいのかな、気持ちが優しいのは難しいんだよと、言われた。
今場所は家のテレビで見た。
息子の見舞いは早々に切り上げ(息子もお分かり)見られる相撲は全部見た。
カド番の豪栄道は負け越して、陥落が決まった。
豪栄道が大関になってから、一度だって安心したことなんかない。
毎場所、取組ごと、心配で。
見に行けたときは、思いが届いて欲しいと、豪栄道と叫んで。
全勝優勝した場所だって、14日目まで安心できなかったんだから。
強いのに。上手いのに。
豪栄道豪太郎は、わたしにとって、そんな関取だった。
琴奨菊みたいに。
栃ノ心みたいに。
高安みたいに。
これからも、相撲を取ってほしかった。
鶴竜と、北勝富士と、竜電と、豊山と、阿炎と、錦木も、照ノ富士も、みんなみんな。
頑張ってください。見ています。
クリアファイルカッコいいでしょう!自慢。
裏は三横綱です。
最後のこれより三役を。
最後の外泊
昨日息子は帰宅し、今日病院に戻った。
正月の外泊とは異なる。
家でリハビリの継続ができるか。暮らすうえで問題点はないかを確認する、退院に向けたプロセスなのだ。
正月の息子は家の中で、尻をクッションに乗せてずりずり移動していた。
転倒を警戒してのことではあったが、おおよそ社会復帰には程遠い状態に思えた。
今回は杖やつかまり立ちで、歩行移動ができるようになっていた。
便のコントロールも上達した。
オムツの上にパッドを敷いていたが、最近はオムツのみで済んでいるという。
家の周りを、一緒に散歩した。
飛び降り地点、着地地点。
特になにも言わない。わたしも別に言わない。
かかとの骨の一部がくっつく際に少しはみ出していて、踏み出すとき少し痛むことがあるという。
それは病院に伝えるべきだと言うと、退院が日延べになるとイヤだと反対する。
少しケンカした。
わたしから参考までに病院に伝える、ということで決着。息子しぶしぶ了承。
息子がいると、りんごを消費してくれるので助かる。
娘もわたしも、あまり好きではないのだ。
今日もお土産に持たせて病院に帰した。
来週の今日、こうやって、うちでダラダラしていられるといいねえ。
うん。そうだねえ。
ダラダラしている息子を踏まないように、洗濯物を部屋干しした。
感動を与えないでください
感動を与えるって言い方、違和感がある。
よくスポーツ選手が使う表現なのだが、なんでこんなんなっちゃったのか。
①最初はファンによる「あのプレー感動しました!」ぐらいだったのが、感謝感激が過ぎるあまり「感動を与えてもらいました!」にバージョンアップ。
②感動を与えてもらった子どもが長じてプレイヤーになり、自分もそんな選手になりたいと思う。
③「感動を与えたい」って言う。てなところでしょうか。
与えるってさあ、ペットにエサやるんじゃないんだから。卒業証書なら授与だから与えるでいいんだけど。人が人に対して、特に与える側が使うということにモヤっとする。
◯◯してあげますね?みたいな感じだよ。
これからドラマを放映してあげますね。感動を与えたいです。ってテレビ局が言ったら、すごく怒られると思う。
だいたい感動とか元気って、与えたり奪ったりするもんじゃないでしょう。
くださいって言ったらもらえるのか?元気泥棒とかいるのか?あらいやだ。いそうだな。相対するとHPがぐんぐん減っていく相手は確かにいるな。でもそれはそいつとのコミュニケーションのしんどさを感覚的に捉えた表現であって、実際なにかを強奪されているわけじゃない。
閑話休題。
かの孫悟空だって、オラに元気を分けてくれ!と頼んでいた。
ドラゴンボールにおいて元気は物理なんだけど、もらう側でもこの程度でいいんだと思う。
感動は俺が自分のタイミングで勝手にする。
与えて下さらなくて結構だぜ。
おつまみ天国
酒呑みなんだ。
一升空けちゃうような酒豪じゃないし、ガンマ3桁いくほど壊れてもいないが、それに準ずる程度、好きで飲む。
しかし9パーストロング系缶チューハイ。
ありゃあ廃人製造酒だよ。
これだけ呑んだからこのぐらい酔っているって物差しが、酒呑みにはある程度備わっているもんなんだ。
そうでしょ?
9パー酎ハイは呑んでる自覚が持てないから、物差しが狂っちゃう。飲みやすい。アルコールの味がしないんだよ。
若い子たちが心配だな。
9パーはやめとけ。勧められてもやめな。
初めてなら、サントリーのほろよいを選ぶんだよ。
わたしはタカラの7パーがちょうどいい。個人の感想。
さて本題。
先月からつまみ鱈が無性に食べたくて。
わかってるの!こういうのは長くは続かない。
必ず飽きる。
でも今はとにかくつまみ鱈!
以前チャンジャにはまった時もそうだった。
チャンジャがないと不安になるぐらい。
近所ではダイエーにしか置いていなくて、あればとにかく買っていた。
結果ダイエーは、チャンジャの陳列を2倍にした。
そんなある日。わたしはチャンジャに飽きた。
……ごめんなダイエー。
今チャンジャは、ひっそりとキムチの陰に並んでいる。
意地悪
意地悪はキライだな。
ネットニュースに「知らん」「誰?」と書き込む行為。
お前こそ誰だ?知らん。
誰に向けてそれを言っている。
ただの、ニュースになった人への意地悪さ。
横暴な上司の悪口は、ちょっとしたはけ口で楽しみだ。大いにやればいい。
しかし話が、上司の妻とか子どもとかに及んでくると、面白くない。その人たち関係ないもの。ディスれないな。それこそ知らんし。
わたしは、あなたが思うよりも多く、意地の悪いことを日々考えたり、なんなら呪ったりもする。
だがツイッターに意地悪を書いたりしない。
嫌だと思うことについて、理由を含めて書くことはするが、死ねとか無理とかわけもなく切りつけて済ますことはしない。
どうして意地悪をするのかなんて、わからない。
本人だってたぶん知らないんだろう。
母から電話があった。
「まだ退院できないの?アナタお金ばっかりかかって大変よね!そういうのはちゃんと本人に言った方がいいよ!もう言ったの?」
母はたぶん、忌憚なく意見を述べているつもりなんだ。お金は出してないからね。
息子が飛び降りてから。自殺しようとしたから。
わたしは一度、息子を失った感じがしている。
猿の手とかペットセメタリーみたいなやばい蘇り系じゃなくして、この世の息子をかき集めて、整えて、再加熱して、息子と一緒に息子を再構成しているような気がする。
本人はどう思っているかわからないけど。
毎日会いに行って、
ポテチを持っていく。
コーラとカルピスソーダを持っていく。
教科書を15分だけ読むのを監督する。
たい焼きとコロッケを持っていく。
野菜ジュースを持っていく。
一緒にスクワットする。
早く出ろよと思う。
毎日。
無神経の意地悪でも、イヤだな。
そんな意地悪にしくしくすることは、ないんだよと。自分に言い聞かせる。
絶対、
息子には言わない。