息子は二十歳になりました
先日のような、昔のような。
息子が飛び降りた日は昨日のようにいつも傍にある一日で、これは終わらないのでしょうね。
ついこの間、息子は二十歳になりました。
左足先が動かせませんが早足で歩けます。走ることはできません。しゃがむこともできません。座ることはできます。自発的に大小便可能です。本当にありがたいことです。
定期的に精神科に通って投薬を続けていますが、運転免許も取りました。
学校もプログラムに従って、リモートや登校で授業を受けています。
来年は就職活動をすることになるでしょう。
うちの家電を買い替えなくちゃね、と息子が言うのです。俺が就職したら、洗濯機とか冷蔵庫とか、もうダメだから買わないと。
息子は当然のようにそう言うのだけれど、まずここは団地だし。
よっぽどのことがない限りわたしはここで生涯を終えるのでしょうが、それはわたしが自分で選んでそうしているのであって、この部屋に投資する意味はない訳です。家電だから持ち運びできるけどね。
育った家が好きではなくて、郷愁や愛着を感じないので、なんとも分からないのですが。
借家でも、育った家にはずっと住みたいとか、思い入れがあるものなのですかね。
拒否する訳ではありませんが息子には、家電とかはいいからあなたの将来のために貯金とかしなさい、パソコンとかは買えばいいでしょう、でも食費は入れてくれと申し伝えました。
現場からは以上です。