風さえなければよかったんだ
傘。ささやかな屋根を持ち歩くシステム。
傘の形は平安時代と変わらないと、藤原佐為(ヒカルの碁という漫画の登場人物)は呟いた。
なんということだ。
これだけ文明が進んだのに、人類は濡れっぱなしじゃないか。
北村薫にクラゲという小説があって、市女笠みたいな形のカーテン付きクーラー(クラゲ)の利用がデフォルトになった世界が描かれている。
開発した当人が、自分の娘の顔を長らく見ていない。ずっとクラゲ装着してるから。
ずっとはなんだが、雨避けには、ぜひクラゲを開発してほしい。
おそらくだが、頭上から足元までをフィルムで覆う最大の課題は、①ファッション性②駅や会社や学校で外した後の対処方法、になると思われる。
そもそも傘より優れた防水機能を誇る、カッパが既に存在している。しかし傘をさせない場合や業務における、サブ装備とされていることが多い。
濡れないけどカッコ悪いからだ。
あと脱いだ後、どうすればいいかわからないから。
傘なんか上半身しかガードしないのに、畳んだらコンパクトになること一点で、千年以上私たちと共にある。
長靴を履いて、カッパの上を着て、傘をさして面会に行った。
膝から腿の前面はびしょ濡れになった。
今日も歩いてきたの?と息子は笑った。
■今日の移動:8.5㎞ 12405歩
■今日のラーメン:麺屋小林 ゆず塩ラーメン
■昨日の幕下優勝:照ノ富士
今日、白鵬が優勝した。
最初は白鵬ってトムクルーズみたいにカッコ良すぎてあんま好きじゃないと思った。
勝ちにこだわって張ったりエルボーっぽい立合いしたり、なんかなぁと思ったこともあった。
今、この横綱をリアルタイムで見られることが有難いことだと思っている。