なにもかもが減る
A:どぉしっておなかが減ーるのっかな?
Q:血糖値が下がったから
再三山のことばかりで恐縮なのだが、里にいれば自分の腹具合はだいたい計算できるものである。
山に登ると違う。ていうか、計算に代入する値が異なる。
私は山登り一年生の時分、急に空腹を感じることに驚いた。
それこそ孤独のグルメの井之頭五郎みたいに「…腹が、減った……」が襲ってくる。
それが「シャリバテ」と言われる燃料切れの状態であることは程なく知った。
燃料。あるでしょうが、この、ヘソの下に。
なんだか燃やすためには色々準備が必要でとか言うけどさ、ちょっとぐらい燃やしてくれてもいいじゃんよ!貯めればいいってもんじゃないだろう。
ゴミ屋敷だぞ俺の腹の肉は!!
今回は、溜まる話じゃなくで、減ることを言いたいのであった。
息子が帰ってきて、米とかティッシュとかインスタントラーメンとか玉子とか、トイレットペーパーとかシャンプーとか他にも、恐ろしい勢いで減るからもう、呆然。洗濯も毎日。ゴミも毎回。
娘と2人でいたときは、ご飯を炊くのも週1か2、食べるのもすこし。洗うのもすこし。出すゴミもすこし。一人暮らしの頃どうだったかはもう覚えてないけど。ちいさな、静かな、暮らしだ。
今はもう。
鼻を激かんだり、納豆をいちどに2パック食べたり。全て我々の2倍食べる。
パジャマをすぐ洗濯に出すし、だいたいシャツもズボンも大きいし。
19歳の男性は、たくさんエネルギーを摂取して、大いにゴミや洗濯物を出す生き物なんだと、改めて認識する。
それは、すごく生きているじゃない?
お陰でラーメンとかティッシュとかトイレットペーパーとか米とかを買い置いた結果、先日の品薄騒ぎに巻き込まれなかったのは僥倖であった。